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マンションのリノベーション

 ちょっと下の写真をご覧ください。




 上部の写真は、今回リノベーション工事をした住戸の内部の配管を切断したものです。ちょうど、共用部の大規模修繕工事に入るということで、この配管をマンションの管理組合理事長に見ていただくことができました。給水の配管は、人間でいうと血管の部分。徐々にさびなどの付着物が付き、その状態が進行していくと、マンションだって人間と同じでとんでもないことになってきます。できるだけ、ひどい状態になる前に手打っておくことがとても大事なことだと思います。


  今回のリノベーションのポイントは、3点。

  1. 3点式のユニットバス(トイレ、洗面、浴室が一体になったユニットバス)からトイレ・洗面と浴室を分離すること。
  2. 住宅の性能を高めること特に外壁側の壁に断熱材が入っていませんでしたので、壁をふかし、グラスウールを設置することで、断熱性能を高めました。
  3. 既存の建具など、使用できるものは極力残し、シンプルな“和モダン”なデザインを心がけました。


※リフォーム前、ダイニングと和室2部屋


※3点式のユニットバス

 今回は、躯体(コンクリート部分)以外はすべて解体・撤去しました。当然、トップの写真であるように給水管やガス管などの部屋内の配管もすべてを取り替えました。プランでいうと2DKから1LDK+Sへの変更で、部屋の広さを感じれるように建具で部屋を間仕切るようにしました。3枚の建具を壁に引き込むと大きなひと部屋になります。また、写真で見れる畳の下はフローリングで、畳でもいいし、フローリングでも使えると入居者が選べるようになっています。障子の枠や骨組み、クーラーなど使えるものはそのまま残しています。



3点式のユニットバスは現在では人気がないそうです。今回は、スペースの問題もあり、洗面とトイレは一緒で、ユニットバスを分けることにしました。



たっぷりの収納を設置しました。中段、枕棚の壁側には、湿気がこもらないように、壁との間に隙間を設けました。そうすることで空気を循環させようとしています。