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庇の効果

平成27年7月15日(水)

 兼好法師は、徒然草で、「家の作りやうは、夏をむねとすべし・・・」と言われています。夏快適に住める家がいい家なんだと。最近改めて、昔からある庇や縁側というものが、夏を快適に過ごすための、ひとつアイデアなんだと感じることができました。自然の恵みである日光ですが、暑い夏場は、家の内部には、極力入って欲しくないものです。

7月の影

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冬場の影

 上の図は、南面の正午の影を7月と12月で表した図です。左の図は夏場(7月)の影ですが、庇を出すことで、光が部屋の内部まで届いていないことを示しています。逆に冬場(12月)では部屋の内部まで光が差し込んでいますよね。ちょっとした工夫ですが、このことが冷暖房のききに影響して来るんだと思います。「低燃費なすまいづくり」にとって、大事な要素だと思っています。

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 兼好法師が、現代にタイムスリップしてきたら、どんな随筆を残すのでしょうか。

住宅リフォームをお考えのお客様に

平成27年7月14日(火)

 弊社でも戸建住宅やマンションのリフォーム・リノベーションのご相談が増えています。とくにお客様には、『地元で育った木を使った、低燃費な”すまい”』をお薦めしていますので、その工事をすることで、得られる減税や補助の内容をお客様にお伝えすることも大きな仕事となっています。ただ、これらの制度は、年度ごとに内容が変わったり、省庁ごとに違っていたりなどで、全体を把握することが大変難しかったりします。今回、そのあたりのお得な制度を分かりやすく解説しているサッシをいただきましたので、ご紹介したいと思います。

 国土交通省がつくっている「マンガでわかる住宅リフォームガイドブック」です。絵や図などでとてもわかりやすく解説していますので、これからリフォームをお考えの皆様には、とてもよい資料だと思います。

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 家電メーカーの省エネの取り組みへのスピードは、かなり早いと思います。

エアコンを考える 2

平成27年7月13日(月)

 地域型住宅グリーン化事業の登録されましたとの連絡をいただきました。ゼロエネルギー住宅の登録はまだのようですので、結果が分かり次第ホームページにもアップしたいと思います。準備として、先日の続きで、エアコンのことを考えたいと思います。

 今回は、ダイキンさんのルームエアコンの性能表で見てみたいと思います。ゼロエネルギー住宅にするための要素のひとつ、高効率なルームエアコンとは、「エネルギー消費効率が、建築研究所がホームページで公開する冷房効率(い)を満たすもの又は省エネ基準達成率121%以上(統一省エネラベル5つ星以上)」とあります。上の表で、省エネ基準達成率は、115%ということで、このエアコンでは、NGとなります。ただ、冷房の方を見てみると、能力は2.8kW=2800W、消費電力は560W、エネルギー消費効率(COP)を計算すると5.0で、この場合、建築研究所の冷房効率(い)を満たすことになります。ちょっと計算が面倒ですが、その手間をかけると価格の安いものが選べるということかもしれません。

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 家電メーカーの省エネの取り組みへのスピードは、かなり早いと思います。

エアコンを考える

平成27年7月12日(日)

 福岡では、山笠が終わると、梅雨があけ、本格的な夏が始まります。現在、弊社では、窓を全開にして、風通しよく過ごしているのですが、そろそろ、扇風機、そして、エアコンに頼る時期に入ってきました。そんな時、知人からお誘いを受けていたエアコンの商品説明会がありましたので、参加してきました。ダイキン、三菱、日立、東芝の4社がそれぞれ自社のエアコンをアピールできる会で、各社の違いがわかり、とても勉強になりました。

低燃費な”すまい”づくりにとって、冷暖房を担う、エアコンとどう付き合うのかは、とても重要になっています。エアコンは、とても効率のよい機器で、消費電力(電気エネルギー)以上の熱量(熱エネルギー)を出すことができます。しかも、各社の技術の研鑽もあって、COP(実際に動いているときの効率)は、2000年以前のものは2倍の効率だったところが、現在では、3倍以上の効率と性能が上がっています。低炭素住宅ゼロエネ住宅などでは、新築の際、どのような機器を選定するかで、一次消費エネルギーの計算が変わってきますので、効率と価格のバランスを見て、どのようなエアコンや給湯器を選べばよいかなど、お客様に説明できるようにならないといけません。

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 低燃費な”すまい”づくりのために家電機器の消費電力、定格能力が気になります。

タマホーム 玉木社長の講演会

平成27年7月8日(水)

 福岡県地域木造住宅生産体制強化地域協議会が主催するフォーラムに参加してきました。この会は、福岡の林業や製材、また、木造の建物づくりに関わる人たちの団体です。今回は、タマホームの玉木社長の講演でした。国産材85%という会社で、今後は海外に展開していこうとされています。杉や桧は、健康によいというイメージがあるそうで、ニーズはあるといいます。ただ、法律の問題や商習慣の問題などで、国として取り組んでいかなければならない課題だということでした。

 日本は、人口が減少していますが、アジアの多くの国々は、人口が増加しています。その中には、自然素材でつくった健康によいすまいに住みたい人たちがいます。その人びとに日本のすまいをお薦めすることはいいことだと思います。普段、福岡の仕事に従事している私にとって、視野が広がるお話をお聴きすることができました。

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 海外へ向かうには、材料だけでなく、技術も合わせて、提供していかないといけません。

敷地や建物の日当たりを検討する

平成27年7月7日(火)


 コンピューターの進化は目を見張るものがあります。今から20数年前は、建物のデータを入力し、その影がどのようになるのかを出力するのに1日がかりのこともありました(笑)。今では、簡単にデータを入力できて、その場で、季節ごとの影を計算することができます。有難いことです。お客様が購入する敷地の日当たりの検討だったり、計画している建物に周辺の建物の影がどう影響するのかなど、いろいろな場面で活用できるようになりました。

 弊社では、低燃費な”すまい”づくりをお客様にお薦めしています。そのためにも、自然のエネルギーである太陽の力は、有効に活用したいと思っています。夏場の日差しは、極力家の中に入れず、逆に冬場の日差しは、積極的に取り入れる。建物の配置だったり、窓の位置だったり、計画の段階で充分検討することが大事だと思っています。


※夏場日中の日差しの状況

床材サンプル

平成27年7月5日(日)

 床材のサンプルをいただきました。小国の綾杉の浮造り仕上です。温泉の地熱にて低温で乾燥させていますので、肌触りと杉のいい香りがしてきます。事務所に置いているのですが、どこからともなく漂う香りに癒されています。

平成27年度 補助金と優遇税制に関してまとめました。

平成27年7月4日(土)

新築住宅 補助限度額
所得税 固都税 登録免許税 取得税控除額 フラット35
ローン 自己資金 保存 移転
一般住宅
 
10年間
最大
400万円 
3年間
1/2 
0.15% 0.3% 1200万円 通常金利
セロエネ 165万円
グリーン化 
低炭素

100万円
グリーン化 



10年間
最大
500万円 
最大
65万円 
0.1% 0.1% 金利
Aプラン
0.3%
10年間
※1 
長期優良 5年間
1/2 
0.2% 1300万円

※1 平成26年度補正予算 0.6%引き下げ方針

おうちでできる省エネ

平成27年7月3日(金)


夏の節電メニュー 市制だより 「ふくおか」 より

エアコン
① 室温28℃を心がける(設定温度を2℃上げた場合) ← 削減10%
② ”すだれ”や”よしず”などで窓からの日差しを和らげる
  (エアコンの節電になります。)              ← 削減10%
③ 無理しない範囲でエアコンを消し、扇風機を使用する。  ← 削減50%
  ※除湿運転やエアコンの頻繁なオンオフは電力の増加になる場合があるため注意が必要です。

冷蔵庫
④ 冷蔵庫の設定を「強」から「中」に変え、扉を開ける時間を
  できるだけ減らし食品を詰め込みすぎないようにする。  ← 削減2%

照明
⑤ 日中は不要な照明を消す            ← 削減5%

テレビ
⑥ 省エネモードに設定するとともに、画面の輝度を下げ、
   必要な時以外は消す。              ← 削減2%

温水洗浄便座
⑦ 温水のオフ機能、タイマー節電機能を利用する。
⑧ 上記の機能がない場合、使わないときはコンセントからプラグを抜く。
                ⑦⑧どちらかで、    ← 削減1%未満

ジャー炊飯器
⑨ 早朝にタイマー機能で1日分まとめて炊いて、冷蔵庫や冷凍庫に保存する
                               ← 削減2%

待機電力
⑩ リモコンの電源ではなく、本体の主電源を切る。
  (長時間使わない機器はコンセントからプラグを抜く。)  ← 削減2%

『徒然草』より第55段

平成27年7月2日(木)

 学校の教科書にも出てくる『徒然草』の一文。第55段を紹介します。 

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居(すまい)は、堪へ難き事なり。深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し。細かなる物を見るに、遣戸は、蔀の間よりも明し。天井の高きは、冬寒く、燈暗し。造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。」

 訳してみると

 「家を建てるときは、夏を主眼に考えるのが良い。冬はどんなところでも住むことができるものだ。暑い時節に住み勝手の良くない住まいで暮らすのは耐えがたいことである。遣水(やりみず・庭に流れる小川)は、深くすると涼しさがない。浅く流れているのがより涼しく感じる。小さなものを見るときに遣戸(やりど・引き戸)で仕切られた部屋は、蔀戸(しとみど・跳ね揚げ式の日よけ)で仕切られた部屋よりも明るい。天井が高い部屋は冬は寒く、夜は灯りも暗い。建築は使わない部屋を作っておくのが、見た目も面白く、さまざまな用途に使えて良いものだと人々が定め合ったのである。」

 600年以上前に書かれた本ですが、今の時代にも充分通用することが書かれていて、面白い。
 低燃費な”すまい”づくりにも通じることが多くあると思っています。

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 兼好法師の時代には、当然、とても便利な電気・ガス・水道はなく暮らしていたんですよね。

春日大社

平成27年7月1日(水)



春日大社

 世界遺産のひとつとして登録されている春日大社。建築史の教科書には、神明造の伊勢神宮、大社造の出雲大社、住吉造の住吉大社に続いて出てくる、春日造の神社になります。来年、20年に一度の式年造替(「造替」とは「社殿を造り替える」という意味。神さまがお引越しされることを「遷宮」といいますが、春日大社では本殿の位置は変えずに建て替え、あるいは修復を行うため「造替」と言うそうです。)が行われるというタイミングで、普段は立ち入れない場所にも入ることができました。

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 出張に行ったときには、必ず近くの神社に行くようにしています。